《  キャラクターの冒険者レベルについて 》

 冒険者達は依頼や事件を乗り越え、冒険を重ね、経験を積む事により成長していきます。その度合いを示す数値がいわゆるレベルですが、その数値の基準が非常に曖昧なものになっています。
 そこで参考までに、CWにおいてどの程度のレベルがどれくらいの強さに相当するのか、その概念について解説します。


(1) レベル1〜3
 この世界で生活している一般の人間はレベル1です。
 農夫や商人など、冒険とは縁の薄い、平和な安全な世界で生きている人間は、生存術などほとんど身につけていないものです。村の力自慢や街の学者程度でもレベル2程度です。

 冒険者の場合、レベル1〜3と言えば、まだ駆け出しというべきですが、この世界で冒険者を名乗る者の7割近くはこのレベルです。大半の者は一人前と呼ばれる前に無謀な冒険を繰り返し、その中で命を落としてしまう事でしょう。

 モンスターの場合、ゴブリンやコボルトなどの大半の妖魔、ゾンビやグールなどの下級アンデッド、動植物など、群れをなすようなモンスターの大半がこのレベルに相当します。一般の人間でも人数(それと立ち向かう勇気)さえ揃えば、対処できる相手ではあります。


(2) レベル4〜6
 多少なりとも修羅場を経験し、生存術の一端を身につけた人間です。
 傭兵や魔術師、盗賊など、危険を伴う職業においてはそれなりに実力を認められ、一人前と呼ばれるようになります。盗賊であれば、盗賊団の規模にもよりますが、幹部をまかされる事もあります。小規模な盗賊団であれば、首領を勤める者もいます。

 冒険者の場合でも同様で、このレベルともなれば一人前として扱われます。依頼を受ける際でも、彼らに任せておけばまず間違いないだろうと言われる事でしょう。ゴブリンなどの大半の妖魔と一対一で対決したとしても、まず負ける事はありません。

 このレベル辺りから、個体で活動するモンスターが増えてきます。一般人では余程の幸運が無い限り、歯が立ちません。単体でホラー映画の主役を張れる事でしょう。十三日の金曜日のジェイソンなど、このレベルかもしれません。


(3) レベル7〜8
 数々の修羅場を乗り越え、相応の実力を身に付けた英傑です。
 西方諸国を見渡しても、多くを見出す事は困難でしょう。このレベルになれば、少なからず世間に名前が知られてきます。騎士、宮廷に勤める魔術師、大盗賊団の長や幹部などがこのレベルに相当します。(家宝の鎧のリヒャルト卿は例外、彼はデスクワーク専門のお役所騎士です)

 冒険者でも十分なベテランです。このレベルの冒険者を置く冒険者の宿は非常に希です。冒険者の宿は彼らがいるというだけで評判になるでしょう。

 モンスターでは巨人族や幻獣など、伝承に現れるような強大なモンスターが顔を出し始めます。


(4) レベル9〜10
 生存術において熟達の境地に達した者たちです。
 このレベルともなれば達人と呼ぶに相応しいでしょう。(以前に宮本武蔵を例に出しましたが、このレベルでした。)西方諸国でもほんの一握りしかいません。名立たる剣豪、賢者などが揃います。

 このレベルの冒険者は極めて希です。彼らは熟練者として様々な役割を得て、単独で行動する事が多くなります。名も知られ、騎士団などの団体からのスカウトも訪れる事でしょう。余程、自由気侭な生活を愛する者でもなければ、冒険者稼業から足を洗い、その実力に見合った地位に就く事でしょう。もちろん、時には昔の仲間を集め、冒険に旅立つ事もあるかもしれませんが…。


(5) レベル11以上
 ごく一部の人間のみが到達しうる領域であり、後世に“英雄”として長く語り継がれる存在です。
 全世界を見渡しても、数えるほどしかいないでしょう。