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CWにおける宗教観 - -マサル 1年1月22日1時30分(#10613)
├◇Re:CWにおける宗教観 - -H.M 1年1月22日2時1分(#10614)
│└・Re:CWにおける宗教観 - -マサル 1年1月22日3時19分(#10616)
├・宗教観に関する個人的解釈 - -TED 1年1月22日4時24分(#10617)
├・Re:CWにおける宗教観 - -うにきんとん 1年1月22日9時26分(#10619)
├・Re:CWにおける宗教観 - -橘内 潤 1年1月22日14時38分(#10623)
├・*** 投稿者削除 *** - -T.A 1年1月24日16時40分(#10626)
├◇Re:CWにおける宗教観 - -書類の谷 1年1月22日22時32分(#10637)
│└・上は長文です(題名無し) - -書類の谷 1年1月22日22時34分(#10638)
├◇Re:CWにおける宗教観 - -ACD 1年1月24日0時4分(#10652)
│└◇Re:CWにおける宗教観 - -橘内 潤 1年1月24日15時2分(#10659)
│  ├◇それでいいんです。 - -ACD 1年1月25日0時56分(#10676)
│  │└・Re:それでいいんです。 - -橘内 潤 1年1月25日12時27分(#10688)
│  └・Re:CWにおける宗教観 - -脱兎散 1年1月25日7時3分(#10681)
├◇Re:CWにおける宗教観 - -がいあずちゃいるど 1年1月24日16時6分(#10661)
│└◇Re:CWにおける宗教観 - -上田健と 1年1月25日8時55分(#10682)
│  ├・Re:CWにおける宗教観 - -がいあずちゃいるど 1年1月25日17時13分(#10698)
│  └・僕の考える正義の定義(長文) - -TED 1年1月26日1時53分(#10716)
└◇そもそもヒーリングはどこから言われだしたんでしょうか? - -T.A 1年1月24日16時42分(#10665)
  └・蛇足・・・ - -ACD 1年1月25日0時59分(#10677)

10613 CWにおける宗教観 マサル 1年1月22日1時30分 - -
どうもこんにちは(こんばんは)。
まだまだ初心者、マサルです。
実は現在、大学の卒論で世界宗教
について論文を書いているんですが、
論文を書いているうちに、
「あれ、そういえばCWの世界では宗教観って
どういう風に扱われているんだろう?」
と疑問に思いました。

神様って実在しているのでしょうか?
いるとしたら一人?それとも複数?
もしいるとしたらどんな神様なんだろう。

ASKさんからの公式な設定って無いですよね?
もし、よろしければ皆さんの考えをお聞かせください。
今後シナリオを作るときの参考にしたいと思っています。
ではでは。

10614 Re:CWにおける宗教観 H.M 1年1月22日2時1分 mail -
(記事番号10613へのコメント)
マサルさんは No.10613「CWにおける宗教観」で書きました。
>「あれ、そういえばCWの世界では宗教観って
>どういう風に扱われているんだろう?」
>と疑問に思いました。
…作者さん一人一人が違う世界観を持ってるからねぇ…
一概には言えないし、結論を出そうにも出てこないんじゃないかな?

>神様って実在しているのでしょうか?
>いるとしたら一人?それとも複数?
>もしいるとしたらどんな神様なんだろう。
>ASKさんからの公式な設定って無いですよね?
>もし、よろしければ皆さんの考えをお聞かせください。
僕個人の考えでよければ…


神とは無限にありながら唯一無二の存在である

つまり、宗教として唯一神等が崇められていたとしても
それを信仰する個人個人においてその神の姿は微妙に違うし
日本古来のような八百万の神々を信仰している事もありえる

しかし、その全てにおける大原則は
「世界の恒久的平和」という唯一無二のものになる

もし邪教と呼ばれるものが存在していたとし、世の中を混沌に陥れようとしても
結局は邪教崇拝者がその中で一律の秩序を作り上げ
神とそこに仕える者としてのヒエラルキーは変わる事は無い


難しい言い方ですが、これ以上くだけた言い方が出来ないんです。
もっと文章構成術を磨かないと…

>今後シナリオを作るときの参考にしたいと思っています。
>ではでは。
頑張ってください。楽しみにしています。

…自分のシナリオも仕上げないと…
作るって言い出してもう10ヶ月ほどになるよ(ネタ温めすぎ:ぉ

10616 Re:CWにおける宗教観 マサル 1年1月22日3時19分 - -
(記事番号10614へのコメント)
H.Mさんは No.10614「Re:CWにおける宗教観」で書きました。
>…作者さん一人一人が違う世界観を持ってるからねぇ…
>一概には言えないし、結論を出そうにも出てこないんじゃないかな?

そうなんですよね。
この「一人一人が違う世界観を持っている」というところが
CWを遊ぶ(シナリオを作る)際の
難しさでもあり面白さでもあるんですよね。
愚問だったかもしれないですね。
でも、自分のシナリオを皆さんに遊んでいただく際に
なるべく多くの人にとって違和感の無いものにしたいと思ったので…。

逆に神様の存在しないファンタジーRPGの世界って
構築するの難しそうですね。
怪我をしてもなかなか治らない(笑)とか。

卒論を書く際の参考にもなりました。
H.Mさん、有り難う御座いました。

10617 宗教観に関する個人的解釈 TED 1年1月22日4時24分 mail URL
(記事番号10613へのコメント)
そうですね……。

Askさんのオフィシャルシナリオを見る限り、聖北教会の神というのは、直接出張っ
てきて、あれこれ人に指図するような種のものではない、という印象を感じました。
他の多くのファンタジーRPGと違って、神様の存在感が随分と希薄なように思うので
す。

ひょっとするとCardWirth神聖魔法というのは、「神の力を借りた魔法」であるとい
うの看板は、この世界の宗教家たちの思い込みであって、これらの魔法は魔術師魔法
と同じような「技術」なのではないのだろうか、というのが僕の憶測です。

僕は、オフィシャルシナリオの「教会の妖姫」を、存在しない「神」の真意を巡って、
その解釈の違いでで対立する宗教家たちの空虚な戦い、という風に解釈してプレイし
ました。
神の代理人バルドゥアに歯向かう冒険者の物語、もしくは、神の代理である冒険者が
偽りの宗教家を打ち倒す逸話、という解釈も面白いとは思いますが……。

10619 Re:CWにおける宗教観 うにきんとん 1年1月22日9時26分 - -
(記事番号10613へのコメント)
とある作品の宗教観です
その昔、神は居ましたが、
魔王との戦いでポックリ滅びました。数体の分身を残して。
魔王も封印されたり氷付けにされたりで散々です。
そこで、現在実際に信仰されているのは
『神族』や『魔族』などです。
とある事情により、神の力を操ることはできません。
その世界に存在する魔法はこう分類されます。

精霊魔術:精霊やら精神やらの力を取り込んで使う
黒魔術:魔族などの力を取り込んで使う
白魔術:正常な力の流れを増幅する物や、浄化呪文

おや?白魔術がありますね?
これ、実は精霊魔術の一種なんです。
魔道士と呼ばれる人たちが所属する団体が、
宗教組織と裏で繋がっている事は明らかですね(笑)

追記:魔法がごく正常な技術として認められている世界ですが、
その力が限定された世界のようです。

他の世界のことも書きましょうか?

10623 Re:CWにおける宗教観 橘内 潤 1年1月22日14時38分 mail -
(記事番号10613へのコメント)
 現実の中世的世界観において神はいなかったと思いますか? 
「神はおわす」
とのたまう神父、あるいは牧師がいて、教会があって、信仰がありました。
その世界では神の御名を汚す科学は異端であり、邪教でした。それが科学にとって代わられ
た原因は、神の堕落ではなく聖職者の堕落にありました。
 要するに、神がいようがいまいが人々に見えるのは聖職者でしかなかったのです。

 ところが、これがファンタジーになると神の奇蹟というものが確かな存在として認識でき
てしまうのです。それが神に祈ることで発揮されるのか、超能力のようなものなのかは解ら
ないが、使いたいときに使うことができる便利なものです。
 で、原理が解からないものだから「神の御業です」ってことにして宗教を創ろうと考えた
詐欺師がいた。それが大当たりして今の教会に至るって訳だ。
 だから当然、一神教でキリスト教と類似の性格を持つ。ってな解釈はどうでしょうか?

10626 *** 投稿者削除 *** T.A 1年1月24日16時40分 - -
(記事番号10613へのコメント)
*** 投稿者削除 ***

10637 Re:CWにおける宗教観 書類の谷 1年1月22日22時32分 - -
(記事番号10613へのコメント)
自分は無理に宗教観を統一する必要は無いと思いますが……
一応、考えてみました

CW界は社会システムは中世〜近代初期の社会に近いですね。
しかし、超自然的な魔術が氾濫しているので呪術社会の面も強く、
逆に人々の思想、行動は現代人に極めて近い。
(貨幣の信頼性が高い、黙読が一般的に行われるなど)
一部で科学技術が異常に発達しているのに、一般人の多くはそれに関心が無い。
……これはかなり特異な社会です(笑)

ここで考えられるのは、
1 中世ヨーロッパの宗教観を再現する
2 その他既存の宗教観を利用する
3 現代人の宗教観を流用する
4 自分で独自の宗教観を作る
 
1
最もシナリオに宗教色を出しやすいと思います。
作者に必要とされる知識量もかなりのものです。
ただ、リューン社会は現代的なので、
1を再現しようとするとかなり違和感を感じる事になると……。
何処か遠方の地を舞台にする必要があると思います。
(もしくは宗教都市ラーデック)

2
1と同じ様に考えれば良いと思います。
違いはラーデックを舞台に出来ないことぐらいでしょうか。

3
人によっては違和感を感じると思いますが、
それほど宗教色を出さなければ大丈夫だと思います。
問題は神の存在がありふれている事。
とりあえず「(唯一)神は死んだ」あたりの神話を作れば
強制的に宗教観を現代的に出来ると思います。
ただ問題なのは、なぜそんな神話があるのに
未だに西北教会が存在するのかという事。
いつか復活するのとの預言でもあるでしょうか?(それもありですね)
「(唯一)神は自然界に安易には干渉しない」あたりが妥当では?
神聖魔法は「西北の厳格派にも禁じられていない魔法」でどうでしょう?

ニューエイジ的な宗教観も一つの手ですが、
勧誘活動と間違えられないように注意。

4
一番楽かもしれません。
このタイプが一番多いような気もします。
既存のRPGを参考にするのも手ですし。
ただし、ウンチクをたれる場合は要注意。
あまりに独り善がりだと引いてしまいます。
また、「神」と呼ばれる以上は何らかの信者がいるはず、
「神なんか嫌いだ」とばかりに神を殺しつづけると、
スターリズムと変わらなくなってしまうような気がします。
まあ、どんな宗教観でも作者の技量があれば
なんとかなる気もしますが。

10638 上は長文です(題名無し) 書類の谷 1年1月22日22時34分 - -
(記事番号10637へのコメント)
 

10652 Re:CWにおける宗教観 ACD 1年1月24日0時4分 - -
(記事番号10613へのコメント)
複数の神が存在して、それぞれの教義によって分派している、
というところがいいと思います。
邪神がいないと、神官戦士も張り合いがなくなりますし(笑)
ソードワールドRPGを参考にするのがよいと思います。

神聖魔法について・・・
実は他の魔法と変わらない、というのは支持したくないです。
それだと、マジックユーザーとの差が教義による行動規制のみになってしまいますから。
僧侶奇跡(ミラクル)というのが好みです。
あくまで神の力を借りる、という原理を尊重するわけです。
僧侶は自分の希望を神に伝える人、ということになります。


10659 Re:CWにおける宗教観 橘内 潤 1年1月24日15時2分 mail -
(記事番号10652へのコメント)
>神聖魔法について・・・
>実は他の魔法と変わらない、というのは支持したくないです。
>それだと、マジックユーザーとの差が教義による行動規制のみになってしまいますから。
>僧侶奇跡(ミラクル)というのが好みです。
>あくまで神の力を借りる、という原理を尊重するわけです。
>僧侶は自分の希望を神に伝える人、ということになります。

 ということは、他の魔術士が呪文や印等を用いて結果を現実化させる、つまり因果律の中
の行為であるのに対し、僧侶の祈祷というのは、あくまで神と現実を繋ぐ回線であって、直
接結果を導くものではなく、まさに奇蹟として原因無しに結果を生み出す行為である。
 という解釈で良いのでしょうか。
 

10676 それでいいんです。 ACD 1年1月25日0時56分 - -
(記事番号10659へのコメント)
橘内 潤さんは No.10659「Re:CWにおける宗教観」で書きました。
> ということは、他の魔術士が呪文や印等を用いて結果を現実化させる、つまり因果律の中
>の行為であるのに対し、僧侶の祈祷というのは、あくまで神と現実を繋ぐ回線であって、
直
>接結果を導くものではなく、まさに奇蹟として原因無しに結果を生み出す行為である。
> という解釈で良いのでしょうか。

そーいうことです。
魔法と言うのは、「存在の(或いは、言葉の)記号性」を基盤とする
ファンタジー世界の科学だと思っています。
神様の方にも何らかの法則や限定はあるとするべきだと思いますけどね。
思考や活動の規模が超大過ぎて、人間には「奇跡」としか映らない、と。

10688 Re:それでいいんです。 橘内 潤 1年1月25日12時27分 mail -
(記事番号10676へのコメント)
>神様の方にも何らかの法則や限定はあるとするべきだと思いますけどね。
>思考や活動の規模が超大過ぎて、人間には「奇跡」としか映らない、と。

奇蹟の背景に超越的な存在がいるとして、その存在を神と認識するのはどうしてか。奇蹟が
一種の召喚術であるなら、召喚されるのが精霊や悪魔と呼ばれるものでなく、神であるとど
うして解るのか。近未来オカルトならともかく、ファンタジーにおいて異質な思考体系を神
や悪魔といったカテゴリーに分類することはできるのか。

どう思います?まあ、召喚方法が違うから分類できる、と言われればそれまでですが。

10681 Re:CWにおける宗教観 脱兎散 1年1月25日7時3分 - -
(記事番号10659へのコメント)
・・・すると高位の僧侶というのは超高純度の金で
できてるんかのう

D&Dのエルフはゴムで出来ている、とか???(ウソ)

10661 Re:CWにおける宗教観 がいあずちゃいるど 1年1月24日16時6分 mail URL
(記事番号10613へのコメント)
 ちょっと現実オカルトの問題にもなりますが、神も天使も精霊も仏も、それらは人間が好
き勝手に呼んでいる部分が剰りにも多いだけであって、構造的には同等です。 精霊的存在
とでも称すべきでしょうか? 

 対立する者達がいれば、各々互いを悪と罵り、各々自らを正義と讃えるでしょう。
 絶対的な正義・悪など、まさにインチキそのものです。

 こんな事を言ったら、某教団の方に攻撃されそうですね。
 苦情等はメールにて御願い致します。
 決してレスしない様。

10682 Re:CWにおける宗教観 上田健と 1年1月25日8時55分 - -
(記事番号10661へのコメント)
がいあずちゃいるどさんは No.10661「Re:CWにおける宗教観」で書きました。
> ちょっと現実オカルトの問題にもなりますが、神も天使も精霊も仏も、それらは人間が
好
>き勝手に呼んでいる部分が剰りにも多いだけであって、構造的には同等です。 精霊的存
在
>とでも称すべきでしょうか? 
>
> 対立する者達がいれば、各々互いを悪と罵り、各々自らを正義と讃えるでしょう。
 同感です。今、現実で有名な悪魔とかは元は土着の(ややマイナーな)神様だったのが、
他の宗教(主にキリスト教)の普及に伴い悪魔呼ばわりされた、というパターンが多いので
す。(読んだ本からの受け売りですが)例えば、ハエの王ベルゼブル(ベルゼブブとかベル
ゼバブとも呼びますが)は元は疫病を退ける神様だったのが、疫病の象徴であるハエとごっ
ちゃにされてハエの姿をした悪魔にされてしまいました。(僕の個人的な趣味としては“ハ
エの王ってかっこいい!”ですけど)メジャーな神様の中にも、手が何本とか顔が人間外と
か、たくさんの信者がいなければ悪魔にされていそうな姿の神様がいますしね。
> 絶対的な正義・悪など、まさにインチキそのものです。
>
 僕の信念ととてもよく合致しています。正義って世界で一番傲慢な言葉じゃないでしょう
か? 僕は自称正義の味方は次の3つに分けて考えています。
(1)世間知らず(子供など)がよく知らないで自称している
(2)ただのパフォーマンス
(3)異常者
 そして他称正義の味方は
(1)救助者、と
(2)制裁者の二つです。どうですかね?
 がいあずちゃいるどさんは「絶対的な悪はインチキ」と言っていますが絶対的ほどではな
い悪ならあり得るという事でしょうか?僕は局地的に見れば悪というものはありえますけ
ど、正義の味方はありえません。せいぜい、救助者か制裁者で、場合によってはそっちの方
も(特に制裁者)悪のように見えたりする、と考えています。
 ちなみに、正義とか悪とかをテーマにしたシナリオを構想中です。

10698 Re:CWにおける宗教観 がいあずちゃいるど 1年1月25日17時13分 mail URL
(記事番号10682へのコメント)
> がいあずちゃいるどさんは「絶対的な悪はインチキ」と言っていますが絶対的ほどでは
ない悪ならあり得るという事でしょうか?

 “絶対的”と銘打たなくとも、“正義・悪”はインチキだと考えます。
 絶対的と言ったのは、キリスト教が大嫌いですので嫌味を込めてみただけです。
 所詮は我も自己中心的、って事です。

 正義とか悪とか言った言葉で誤魔化されないように、って事です。

 お粗末様。

 メール:mailto:gaiko@h2.jiyu.net.np
 サイト:http://nh2.jiyu.net.np/gaiko/
 掲示板:http://asamade.kakiko.com/hobby/gai/gaiko/

10716 僕の考える正義の定義(長文) TED 1年1月26日1時53分 mail URL
(記事番号10682へのコメント)
上田健とさんは No.10682「Re:CWにおける宗教観」で書きました。
> 僕の信念ととてもよく合致しています。正義って世界で一番傲慢な言葉じゃない
>でしょうか? 僕は自称正義の味方は次の3つに分けて考えています。
>(1)世間知らず(子供など)がよく知らないで自称している
>(2)ただのパフォーマンス
>(3)異常者
> そして他称正義の味方は
>(1)救助者、と
>(2)制裁者の二つです。どうですかね?

常に正義を疑ってみるというのは、正しい情報を選択し、より公平な判断を柔軟に下
すためには有益です。自分が正義(公共の利益)と信じていたことが、実は自分だけ
の正義(利己主義)であったという間違いに気がつく場合もあるでしょう。
ですが、全ての正義を「傲慢」と決め付けてしまうのも危険であると思います。


手元のパソコンにインストールされている電子辞書では、「正義」を以下のように定
義していました。

> せいぎ【正義】
> 1 正しい道理。正しいすじみち。人として行うべき正しい道義。しょうぎ。
> 2 正しい意義。正しい釈義。しょうぎ。
> 3 プラトン哲学で、国家の各部分がそれぞれに割り当てられたふさわしい役割を
>    果たすこと。アリストテレスでは、広義には合法的、狭義には公平であること
>    をいう。
Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) (c)
Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)(c)小学館 1988


それはさておき。
僕個人としては、「正義」という言葉の定義を、あるネットワークの内での「公共の
利益」、もしくは「公共の利益を守るためのルール」と位置付けています。僕にとっ
ての正義の味方というのは「公共の利益の味方」であります。

例えばシナリオ「教会の妖姫」のバルドゥアのような存在は、「ラミアは人々の安全
な生活を脅かす社会の敵であり、それを排除するのは公共の利益だ」という前提があっ
て初めて成り立つ正義です。彼の場合、その前提となる認識が誤っていたために、彼
の正義は冒険者らの共感を得られず、異なる正義の前に倒れる結果となった訳です。

ただ、短絡的に「多数派の利益=公共の利益=正義」と決め付けてしまうのは、確か
に危険を伴います。
例えば、多数派の為に少数派を犠牲にするのは、そのネットワーク全体にとっては有
益であっても、切り捨てられる少数派にとっては「不正義」です。即ち、これは「絶
対の正義」ではありません。
そして、ネットワークに所属するの誰と構わず無作為に、「切り捨てられる立場」が
自らに降りかかる危険性がある社会では、そのネットワークの所属者には気の休まる
日がありません。つまり多数の為に少数を「犠牲」にする社会というのは、結果的に
は公共の利益を保証しない社会です。公共の利益の為に正義を行使する者は、この事
を念頭におかねばなりません。

ここで「絶対の正義」の存在が必要になってきます。
宗教家たちは人々に対し、「神は全知全能であり、誰にも不利益を出すことなく、公
共の利益を導き出す手段(絶対の正義)を知っている」と説く一方で、「不正義な者
は神の罰を受ける」などと脅すわけです。
説法を聞いた人々は、とにかく神のご機嫌を取るため、常に「絶対の正義とは何だろ
うか?」という難しい謎解きに悩まねばなりません。結果として多数派が少数派を犠
牲にするような「不正義」は減り、人々は自主的に公共の利益に貢献します。
かくして、公共の利益は守られ、人々は協力し合い、宗教に支配されたネットワーク
全体は発展していく……という訳です。

もっとも、その宗教が、自分のネットワークの所属者以外を含んだ「公共の利益」を
保証するかは別問題であります。時にはより大きな「公共の利益」を守るために、外
から見れば利己的集団に過ぎないそのネットワークが淘汰されていく、という場合も
あり得るでしょう。

10665 そもそもヒーリングはどこから言われだしたんでしょうか? T.A 1年1月24日16時42分 - -
(記事番号10613へのコメント)
 ヒーリングですが実際の伝説ではロマニーやシャーマンや気功士などが使うことが多いの
では?実際現実のアマゾンのシャーマンは近代医学に匹敵するほどの薬草知識を持ってま
す。抗生物質をつかうぐらい詳しいらしいです。もっと調べてみます。

10677 蛇足・・・ ACD 1年1月25日0時59分 - -
(記事番号10665へのコメント)
>そもそもヒーリングはどこから言われだしたんでしょうか?

どうでもいいことですが、
日本語の「手当て」は、
「手を当てて直す」、
つまりヒーリングに由来があるそうです。


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