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異形と人間の厚い壁(GuestBookからの再投稿) - -TED(蓮井) 99年5月16日5時31分(#1713)
├・境界線上の人々(GuestBookへのレス) - -TED(蓮井) 99年5月16日6時18分(#1714)
└・話ズレてるかも? - -名良勢ゆりえ 99年5月16日9時37分(#1718)

1713 異形と人間の厚い壁(GuestBookからの再投稿) TED(蓮井) 99年5月16日5時31分 mail -
 ゲストブックに書きこんだ話題なのですが、ツリー形式にしたほうが良いかな〜と思っ
て、発言の内容をこちらに書き写しておきます。自分としても興味のある話題なので。
 最初、「親子2代冒険者パーティ」のコメントとして繋げて投稿したのですが、明らかに
別種のネタなので再移動します……ごめんなさい。

>異形と人間の厚い壁(TED:ゲストブック99/05/16(日) 01:47投稿)
(同じようなネタがカブってしまう、というゲストブックでの話題に関連して)
 カブるネタ、という次元を通り越して、CW世界のメインテーマと言っても差し支えない
域に達しているのは「ゴブリン」「狂暴な動物(グリフォンとか熊とか)」「人造人間(ホ
ムンクルスや機巧人)」といった、異形と人との交流を描いたシナリオでしょうか。

 前発言にて、自分で書いてて気がついたんですが……CW世界の人間社会というのは、ゴ
ブリンを始めとする屈強なモンスター達の来襲に怯えつつ、人間同士で団結し、知恵を絞っ
て助け合う、といった社会集団ではないかと想像します。
 反面、人間同士の結束を重視するあまり、異形との交流をタブー視して避けているのでは
ないでしょうか。発表されたシナリオの状況を総合して考えるに、外的との抗争は冒険者に
任せ、異形に対する恐怖のイメージだけを肥大させていく……ような状態に陥っているので
はないか?と想像します。彼らは、異形の者たちにモンスターの影を重ね、遺伝子レベルの
畏怖を抱いているのでは。
 そう考えると、伊達さんの「異形の心」やASKさんの「教会の妖姫」での、悪役たちの叫び
は、非常なリアリティを伴って受け取れます……。

 反面、常にモンスターたちと互角に渡り合い、異形との接触が日常になっている冒険者た
ちは、社会生活を営む一般住人とは異なった「異形観」を持っているのかも知れません。
 その場の状況を己の目で見極め、己の判断で窮地を切り抜けることを要求される冒険生活
にとって、敵味方を素早く嗅ぎ分ける能力は必須であり、(社会集団にとっては、生き延び
る為の知恵である)迷信やタブーなどは、邪魔な判断要素でしかないのでしょう。
(軍隊や騎士団は、また別種の「規律」によって動く社会集団であり、「伝説の勇者」以上
のレベルとなるとまた別種の「自分は人間の守護者」という規律(正義)に支配される存在
となってしまいます)

 そして、人間との抗争の最前線に立つゴブリンの戦士たちや、無垢なホムンクルスたち
は、冒険者と同様、境界に立つ者としてアイデンティティに悩み苦しむ存在と言えるのでで
はないでしょうか……。


 誰かのシナリオや、以前の発言で、すでに出尽くした話題だったらごめんなさい。

1714 境界線上の人々(GuestBookへのレス) TED(蓮井) 99年5月16日6時18分 mail -
(記事番号1713へのコメント)
笠下庵さんの書きこみ(ゲストブック99/05/16(日) 02:37)
>TED氏>
>冒険者たちは境界に立つが故に、「あぶれ者」と一般の人々に認識されるんでしょうね。
>普段の生活をしているうちは関わりないが、自分たちでは解決できない、されど国とか
>お役所には頼れない状況に陥った時、冒険者たちに依頼することを思いつく、みたいな。

 なるほど……「冒険者はプーなのか?」(記事No.1709)の内容とも関連して、うまくま
とめられてしまいましたね。

 MR.Fさんの「CW妄想世界観」で触れられていますが、(主に、投稿作品によって形
成された)カードワースの世界は、ゴブリンやオーク、リザードマンといったモンスターが
高い知性を持ち、社会集団を形成する世界のようです。彼らモンスターと、人間の対立の根
は深いらしく、それはシナリオ「連れ去られた踊り子」で言及されているような社会集団VS
社会集団、あるいは社会集団VS異端、といった対立構造の形を取ることもあります。
(しかし、一般人から冒険者にクラスアップしたばかりの、駆け出しの冒険者たちの台詞を
見る限り、それは世間一般的な認識ではないようです。彼らの認識が高レベルシナリオに
なっていくに従って、変化しているように見うけられるのは、気のせいでしょうか……)

 人間とモンスターが共存するでもなく、かと言って、コミュニケーションの余地無く憎し
み合い滅ぼし合う(「ソードワールド」などは、まだこちらに近いのでは?)、というので
もなく……。この「社会集団VS社会集団(あるいは異端)」の狭間に、冒険者の社会が成立
している、という構図が大きくクローズアップされているのは、他のゲーム世界にはあまり
見られない、(投稿作品によって形成された)カードワース世界の特徴だと思います。
 他のファンタジー作品を挙げれば「もののけ姫」の主人公アシタカなんかに近い存在と思
うのですが、大集団となり独自の社会形態を生み出している、というのが、CW世界の冒険
者の特異な点……かも知れません。


 かなり妄想論ですが、こんな解釈もあるかなと思い。

1718 話ズレてるかも? 名良勢ゆりえ 99年5月16日9時37分 - -
(記事番号1713へのコメント)
TED(蓮井)さんのNo.1713「異形と人間の厚い壁(GuestBookからの再投稿)」の件
『異形と人間の厚い壁』…合いの子は村八分にされたり?冒険者ってある意味、異形と人間
をとりもつ橋みたいなもの?話題がずれてたらごめんなさい。


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