おはようございます。『喫茶SHUFFLE』の天地我人であります。
ちょっと思いついたことがありまして、皆さんにお尋ねしたいことがあります。
シナリオ…特にロングシナリオやマルチエンディングシナリオを構築する上で、脚本等の
製作は行っておられるのでしょうか。その時に何かコツのようなものはありますか。

ちなみに今の私は、ツリー形式での編集ができるエディタを用いて、最初から最後までの
ストーリーをセリフ及び演出を含めて作っておき、あとはそれに従ってカードの配置およ
びセリフの書き込みをコピー＆ペーストで行う、というやり方をとっています。

無論脚本など書かずぶっつけ本番という方もいるでしょうし、また他に独自の方法でスト
ーリーを構築される方もいることでしょう。それはそれでメリットや方法との相性のよう
なものがありましょうし、実際そうして生み出された名作もあることと思います。

そのようなことをも含めて、参考までに、ロングシナリオやマルチエンディングシナリオ
を作る上でこんな工夫をしている、というようなことがありましたら聞かせて頂きたいと
思います。
このページに来られるシナリオ製作を志す方々にも、おおいに参考になると思いますので。

(記事番号6119へのコメント)
　はじめまして、私はきしりとおるという者です。
　参考になるかどうか分かりませんが（多分ならないと思いますが）、
私のシナリオ作成法を書き込ませていただきます。

★　シナリオ作成方法について

　ズバリ、「行き当たりバッタリ」です(^_^;)

　何かこういう場面を作りたいな、と思ったら、まずはその場面に
辿り着くまでの話を考えます。
　例えば、あるキャラクターが戦いの中で何かを悟り、冒険者たちと協力して
強大な敵に立ち向かう、という断片的なストーリーを考えたとします。
その場面に辿り着くには、まず、導入部分を作らないといけません。
安直に考えて、そのキャラクターが冒険者たちに依頼を出す、というシーンに
なるでしょう。次の場面は、冒険の舞台（街や洞窟等）が必要に
なるでしょう。また、「こんな場面があれば、面白いんじゃないか？」と
思えば、妄想の働くがままに(^_^;)　話を作っていきます。
　そういう風に一つずつ場面を作り上げ、そのキャラクターに相応しい
セリフ等を作っていけば、自ずとシナリオが出来てしまいます。

　つまり、最初はバラバラだったストーリーのかけらを、段々とつむいで
いって、一つのストーリーに仕立て上げるのです。
　・・・といっても、言うは易し、行うは難しで・・・実際は色々矛盾が
出てくるので、少しずつ修正していかねばなりません。

　この方法のメリットは、少しずつ、しかし確実にシナリオの骨子が
出来てくるので、作る気力が損なわれにくいという点にあります。
とにかく作らないと、何も始まりませんから(^_^)
　それと、デメリットの方は、急な方向転換が良くある事です。その度に、
シナリオ全体を作り直さないといけません(T_T)

★　マルチエンディングの作成方法について

　もう一つ、マルチエンディングを作る方法ですが、私の場合、
プレイヤーの選択肢を善、中立、悪の３つに分けて分岐を作っています
（あくまでも便宜的なものです）。

　例えば、報酬について交渉する場合、

　１、「相手の言い値に応じる」【善】
　２、「値上げを要求する」【中立】
　３、「相手を吊るし上げて全財産を奪う（笑）」【悪】

　という風にです。
　分岐を作るときは、「その状況下で、どのような行動が取り得るか？」
を考えて、自分のまとめれる範囲で作れば良いと思います。

★まとめ

　上で紹介した方法は、私がそうしている、というだけで、あまりお勧め
する事ができません。なぜなら、非常に面倒臭いからです(^_^;)
まあ、参考程度に留めておいてください。
　各人に合った方法でシナリオを作れば、それで良いと思いますから・・・

(記事番号6126へのコメント)
天地我人です。きしりとおるさん、とても丁寧なコメントありがとうございます。

>★　シナリオ作成方法について
>
>　何かこういう場面を作りたいな、と思ったら、まずはその場面に
>辿り着くまでの話を考えます。
>　例えば、あるキャラクターが戦いの中で何かを悟り、冒険者たちと協力して
>強大な敵に立ち向かう、という断片的なストーリーを考えたとします。
>その場面に辿り着くには、まず、導入部分を作らないといけません。
>安直に考えて、そのキャラクターが冒険者たちに依頼を出す、というシーンに
>なるでしょう。次の場面は、冒険の舞台（街や洞窟等）が必要に
>なるでしょう。また、「こんな場面があれば、面白いんじゃないか？」と
>思えば、妄想の働くがままに(^_^;)　話を作っていきます。
>　そういう風に一つずつ場面を作り上げ、そのキャラクターに相応しい
>セリフ等を作っていけば、自ずとシナリオが出来てしまいます。

なるほど！ある一つの場面を目的地として、そこまでの道のりを、様々な断片を繋ぎ合わ
せてゆく方式ですね。
私がお話を作るときも割と似たような方式です…尤も、断片的なストーリーより、一種の
「情景」とでも申しましょうか…何かのお話の「エンディングらしき場面」がふと思い浮
かんで、その場面が気に入ると、その場面に向かってあらゆるエピソードと伏線を作り上
げて行く、というのが多いようです。その「情景」が如何なるストーリーを背景として出
てきたか、そこから考えるので大変です。ただ…

>　・・・といっても、言うは易し、行うは難しで・・・実際は色々矛盾が
>出てくるので、少しずつ修正していかねばなりません。

そうなのですよね。突然新しいエピソードを思いついたり、計画していた場面よりもっと
いい考え（と、その時は思える）が飛び出してきたりします。
でも、それはお話作りに乗ってきたと申しますか、キャラクターやストーリーの設定が馴
染んで着た証左とも言えるわけですから、我慢強く付き合って行くしか無いのかもしれま
せんね。

>　この方法のメリットは、少しずつ、しかし確実にシナリオの骨子が
>出来てくるので、作る気力が損なわれにくいという点にあります。
>とにかく作らないと、何も始まりませんから(^_^)

なるほどなるほど。

>　それと、デメリットの方は、急な方向転換が良くある事です。その度に、
>シナリオ全体を作り直さないといけません(T_T)

とてもよく判ります。同じ経験を最近何度となくしました(^^;

>★　マルチエンディングの作成方法について
>
>　もう一つ、マルチエンディングを作る方法ですが、私の場合、
>プレイヤーの選択肢を善、中立、悪の３つに分けて分岐を作っています
>（あくまでも便宜的なものです）。
>
>　分岐を作るときは、「その状況下で、どのような行動が取り得るか？」
>を考えて、自分のまとめれる範囲で作れば良いと思います。

なるほど、私はマルチエンディングというのがどうも苦手で、あんな沢山のストーリーを
同時並行的にどうやって構成して行くのだろうと、マルチシナリオを見る度に感心してい
たのですが、最初にそのように単純命題化してからとりかかると作りやすいのかもしれま
せん。

>★まとめ
>
>　上で紹介した方法は、私がそうしている、というだけで、あまりお勧め
>する事ができません。なぜなら、非常に面倒臭いからです(^_^;)
>まあ、参考程度に留めておいてください。
>　各人に合った方法でシナリオを作れば、それで良いと思いますから・・・

確かに、最終的には自分の方法が一番、ということになるのでしょう。
それでも、大変参考になりました。きしりとおるさん、ありがとうございました。

(記事番号6119へのコメント)
　えーと、まだ２作しか完成してないビギナー程度の自分にもお話させていただきます。
もともと自分が作家気取りだったせいもあり、シナリオは予め作ります。
そして一つポリシーがあります。それはズバリ「女性キャラ」。
シナリオは彼女を中心に考えまして、マルチシナリオはそこから発展させます。

　　　　　　　＜ヒロイン幸せ！＞
　　　　　　　＜ヒロイン不幸！＞
　　　　　　　＜ワキ役がヒロインに！＞

てな具合。どんな女の子を登場させるか、どんなセリフを言って欲しいか、そして
どんな不幸に遭って欲しいかという妄想の世界を作り、その辻褄合わせでストーリーを
練ります。別に女の子でなくてもキャラを先に作ってしまえば後は頭の中でキャラが
勝手にアドリブで話を作ってくれます。

　　　　　　ただし、この方法はストーリーが安っぽくなる傾向があるので要注意です。

(記事番号6131へのコメント)
どうも今日は。天地我人です。もりりんさん、お返事ありがとうございます。

>　えーと、まだ２作しか完成してないビギナー程度の自分にもお話させていただきます。
>もともと自分が作家気取りだったせいもあり、シナリオは予め作ります。
>そして一つポリシーがあります。それはズバリ「女性キャラ」。
>シナリオは彼女を中心に考えまして、マルチシナリオはそこから発展させます。

おお、大変よい作り方です。女性キャラは大切ですものね。

>　　　　　　　＜ヒロイン幸せ！＞
>　　　　　　　＜ヒロイン不幸！＞
>　　　　　　　＜ワキ役がヒロインに！＞
>
>てな具合。

きしりとおるさんの場合にも感じたことですが、マルチシナリオ作りでは上のように、岐
路を出来る限り単純かつ明快に立てることが必要のようです。

>どんな女の子を登場させるか、どんなセリフを言って欲しいか、そして
>どんな不幸に遭って欲しいかという妄想の世界を作り、その辻褄合わせでストーリーを
>練ります。別に女の子でなくてもキャラを先に作ってしまえば後は頭の中でキャラが
>勝手にアドリブで話を作ってくれます。

なるほど、まずキャラを立てろ！ということですね。

>ただし、この方法はストーリーが安っぽくなる傾向があるので要注意です。

以って肝に銘じます。でも、キャラに対する思い入れが非常にシナリオの出来を左右する
のは確かだとおもいます。

参考になりました。もりりんさん、ありがとうございました。